肉汁爆弾

いろいろメモっていきます

2018年に読んだ本

振り返っておく。漫画はもっと読んでるけど、今回はカット。

基本的にkindleで買ってるので貸してくれって言われても貸せないのでごめんなさい。

 

ビジネス書

社員力革命

友人から借りて読んだ。90年代ぐらいからの国内(松下、武田、トヨタ)や国外(GE、IBM)の大企業がやってきた、会社が生き残るすべを「社員をどう扱うか」というような側面から記されている。具体的で実践的な手法が書かれているので読みやすかった。

特に会社がデカくなった時に「いいモノ」が作れる状態にするみたいな話は身につまされますね。

イシューからはじめよ

友人に勧められて?読んだ気がする。目的に対して設定する課題がいかに本質的であるかが、その目的を達成するための解の質を高めるみたいな話が書いてあった気がする。

具体的な考え方とかテクニックも書かれているので、リファレンスにするのも良さそうですね。年始に読んだので内容すごい忘れてる。

 

場を支配する「悪の論理」技法

友人がtwitterで紹介していたのが面白そうで買ってみた。道徳や倫理で暗黙的に常識だとしていることがらを論理的に否定してみせ、疑問を投げかける。また「社会に出たら通用しない」のような一見説得力がある風のお決まりのフレーズを「悪の名言」として解説する付録もついている。

様々な「悪の名言」を把握することで、思考停止しないトレーニングや自分自身がうまく利用するために一読する価値があると思う。僕自身が道徳や倫理の檻の中にいるので、すべての考えに完全に同意するわけではないが、自分自身のスタンスを再確認するのにおすすめ。口が悪いので注意w

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」 で決まっている

kindleのおすすめで出てきて、ためし読みしたらサクッと読めそうだったし売れてるしってことで買ってみた。思い通りの評価を効率良く手に入れる方法について、ハロー効果を利用できる状況のことを「錯誤資産」という独自のキーワードを使ってわかりやすく書いている。場合によっては発言力とか存在感、プレゼンスとかプロップスみたいな表現をされるやつのことだ。

人生で成したいことが一人でどうにかなることだったらあんまり関係ないような気もするけど、基本的に他人が何かしら関わるので、実際に多くの場合は「誰かに評価されて、成したいことを成せる」という状況になりがちだよねという前提から始まる。「最初はなにか能力を磨いて錯誤資産を作り、それを担保に更に大きくレバレッジをかけてもっと大きい錯誤資産を作る」という戦略の効率がいいと語る。その理由は、多くの人が錯誤資産の大きさをもとにその人物を評価するため。

能力として何を身につけられるのかという話はあれども、世渡り術として身につけるという意味で、価値ある一冊だと思う。

読者ハ読ムナ

 

人気漫画「うしおととら」の作者である藤田和日郎の新人育成論をドキュメンタリー風にまとめたもの。実際に藤田氏のアシスタントから連載を勝ち取った人間が多かったため、そのエッセンスを伝えるために、読者が「少年誌で週間連載を狙う新人漫画家」という設定で、筆者の現場でどういう風に成長していくのかを描いている。

会社の同僚に勧められて読んだ。最初に自分が読んだときは「育成される側」の目線でどういう考え方や動き方で夢を実現するのかということを照らし合わせながら読んだが、「新人を育成する側」として読むことで、どういう伝え方でコミットメントを引き出し、引き上げて行くのかなどの手法を学ぶにも使える本に思える。

具体的なテクニック集というよりも「こういうコミュニケーションをとって行くとこういう風になっていくよ」という「お話」なので、即使える!という感じではないが、単純な物語としても面白いのでおすすめ。

 

技術書

いまさら聞けないビットコインブロックチェーン

年始に一番最初に触れた、ブロックチェーン関連の入門書。そもそもブロックチェーン関連サービスにはもっと前に触れていたが、まるで知識がない状態だったので、まずここから入門した。技術書に分類したが、概念のレベルで書いている事が多く、事前知識も全く無くとも読めるので、ビジネス書に近いかもしれない。

マスタリングビットコイン

ブロックチェーンを学ぶに際して、友人に言われたとおり「超簡単な入門書->satoshi nakamotoの論文->マスタリングビットコイン」で学ぼうと思って、件の論文を読んだ後に購入した技術書。

ガッチガチに実装周りの内容も含んで書かれていて、ちゃんと理解するために必要な要素は一通り網羅しているように思えるが、それゆえに非常に重い。読むのにとても時間がかかった。一旦読破したけど、怪しい部分はリファレンスとして読み直すのに使ったりする感じの本だと思う。

ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書 

とりあえずスマートコントラクトというものを実装してみようと思って購入した。書いてあるとおりにテストネットに独自コインを流通させるところまでやって満足したが、その後は何するんだろう...というところで止まりましたね、ええ。

こういうチュートリアル系の情報を書籍で買うと、日進月歩でビュンビュン進化してるものだとあっという間に情報が古くなってしまうので、きちんと情報の鮮度を見ることが重要なようです。この本じゃないけど、実際スマコン周りのチュートリ本のamazonレビュー見てると、verが古すぎて使い物にならないみたいなのが書いてあったりする。

CocosCreator で始める ゲーム制作

諸事情でwebゲームを作ることになったので、チュートリアル本として購入した。記載されているverがCocosCreator 1.x を対象にしているため、この本の通りにやって動くことを担保するにはそちらに合わせる必要がある。

僕は「2.0出てるやんけ、新バージョンに合わせるべきやろ」と2.0を選んだ結果、動かないコードをググりながら直すみたいな事になったので、注意が必要。 

自己啓発

革命のファンファーレ

カジサックが頑張ってるのを見て、ふと西野パイセンの本読んだこと無いなと思って購入してみた。クリエイターが作品を作ったり売ったりする時に、やり方を工夫して頑張ったらイケるで、みたいなことが書いてある本。

思考停止しがちな既存戦略でなく、ルールから疑っていろいろ試してみるみたいなスタンスは偉いし、実績を出してるのもすごい。特に人を大勢巻き込んで、作者と読者の関係から、作者とその参加者みたいな構図にしているのは上手いと思う。全体からすると濃い内容が書いてあるのは前述のテクニックぐらいのように思えるので、参考になる具体的なテクニックだけサクッと読むなら立ち読みでもいいかも。

SOFT SKILLS

いつ買ったのかあんまり覚えてないが、いい本が日本語化されたぞ的な口コミで購入した記憶がある。プログラムを書く仕事をしていく人間に向けて、生きてく上でこういう観点を気にするといいぞというアドバイスが多数書かれた本。

仕事の取り方から、お賃金の上げ方、健康に気をつけろという話まで様々書かれている。何を大切にするかは人によるとはいえ、知って得する戦い方のアドバイスが多く書いてあるので、入社直後のエンジニアとかには特に良い本。

 

専門書

ゲームプランナー集中講座

プランナー業務で案出しの幅を広げるために購入。ゲームのオモシロの種をどうやって出すか、そしてそれを膨らますか、形にするかが書かれている実践本。

ゲームの案を出し、企画書にまとめて提案するところまでを特に集中的に書いている。実例を含めて読みやすく書いているので、新米ゲームプランナーが読んでおくべき本。

 

はじめての認知療法

 

ちょっと元気がなかった時に後輩に借りて読んだ本。誰かのある行動に対し、自分が何かを思って行動を起こすまでを「気分」「思考」「行動」に分類する。心が健康なときであれば正常な判断を下せても、元気がない(気分が良くない)と相手の同じ行動に対してもネガティブに思考してしまう。ネガティブに思考する癖がついてしまうと、だんだんと行動も内向きになり、健康な時にしていたような行動を起こせなくなってしまう。

こうなると「どうせ」とか「xxxしなきゃ」といった本来は根拠のない使命感や諦めを植え付けてられている状態になってしまい、自分でその呪いの気づくことが困難になる。何かが辛いときはこのような様々な「本来は先に外せる前提」を外すことなど考慮の外に出している。

この本の中ではそれらに気づくための手法であるとか、少しずつでも前向きになっていくための具体的なテクニックが記されている。なんか辛いんだけど、対処法がわからなくて元気になりたい人におすすめ。

 

コーチングの基本

世間でにわかにコーチングが流行り始めていて、ちょうど後輩に勧められたので読んでみた。コーチングとはどういうことを指すのか、それはどういうプロセスがあるのかという説明から、実際にコーチに求められる考え方から実践例までが書かれている。

コーチングの性質が「中長期の目標に対して、持っている課題の克服方法をクライアント(コーチングを受けている人)側に気づかせる」といったもの。これは前述の認知療法に近いというか「頭の中で勝手に前提を作ってしまっている部分を取り払う」ということを、さまざまな目的達成のために行う。

コーチの視点や考え方が組織開発で役に立つという文脈も理解できるので、マネージャーがメンバーにメンタリングする時とかに知っておくと役に立ちそうではある。特に課題が達されない理由の視点を「Possession」「Behaviour」「Presence」に分けて考えるとかわかりやすい。実はプロのコーチの値段も実は手が届かないレベルでは全然ないことを知ったので、来年ちょっと受けてみるかも。

おわりに

2018年は自分にしてはそこそこ本読んでた。

おすすめの面白い本があったら教えてくださいな。