肉汁爆弾

いろいろメモっていきます

自分のことだけ考えてても駄目だな

友人と昔の話をしてて、ちょっといい話を思い出したので書き留めておきます。ちょっと汚い話です。

f:id:sugaret:20190704210615j:plain

その日僕は大学時代の友人に飲むぞ、と呼び出されて川崎に来てました。駅について居酒屋の場所を調べ、向かっている最中にお腹が痛くなってしまいます。


とはいえ川崎なんて普段来ないもんだからどこにトイレが有るのかもわからないし、周りにあるのは風俗街とパチンコ屋。
とりあえずパチンコ屋のトイレ借りようと思ってお店に入ってトイレへまっしぐら。幸運にも個室が空いていたので安心して用を足していました。


すると個室の外から駈けてくる音が聞こえて、隣の個室のドアが閉まる音が聞こえます。
あ、この人もギリギリだったんだな。間に合ってよかったね。
なんてことを思いながらスマホいじりを始めました。


突然、スマホをいじってた僕のおしりに衝撃が走ります。
ウォッシュレットが起動しています。
ボタン押してないのになんで... どこかにセンサーでもあるのか、それとも時間経過か...?と不思議に思いますが、今はまだその時ではないので、止めるボタンでウォッシュレットを止めます。


止めたのも束の間、また動き出します。
これはなんだ...早く個室から出るように仕向けられているのか。
怪しみながらウォッシュレットを止めます。



「チッ」



隣の個室から舌打ちが聞こえます。なにか強烈な違和感がありました。


耳を済ませていると、隣からウォッシュレットの操作音がします、ほどなく僕のおしりにウォッシュレットが噴出されます。



僕はすべてを悟りました。ウォッシュレットが連動している。



すべてを悟った僕は頭をフル回転させ、状況を冷静に分析し始めました。
間違いなく言えることは、隣のおじさんのおしりが汚いこと、そしておじさんはそれを綺麗にしたいと思っていること。
彼の思考ロジックは至極当然です。汚れていれば、綺麗にしたい。僕もそれを叶えてあげたい。


わかった。僕が君の願いを叶える。
僕は覚悟を決めました。


覚悟を決めた僕は、僕のおしりでウォッシュレットを受け止めます。
まだ出そうだなあ、と思っていたことは思考の外へ。
今は彼の願いをかなえることだけに集中します。僕が犠牲になればいいんだ。


しばらくあって、ウォッシュレットが止まりました。僕が止めるボタンを押してもないのに。つまり僕の仮説は正しかった、連動していたんだ。


隣の個室のドアが開く音がします。
よかった。おしり、きれいになったんだね。


菩薩のような心で、今日はいい事したなと思いながら残っている用を足し、ウォッシュレットで僕もおしりをきれいにし、個室を出ました。
彼のおしりもきれいになった。
僕のおしりもきれいになった。
すべての問題が解決されました。



隣の個室がびしょ濡れになっていることを除いては。



そりゃそうよな。